人参自然栽培の様子

人参栽培のまとめ

毎回、栽培の様子を更新してきましたが、栽培の方法も大体パターンが定まってきました。 これからは時々の栽培管理や様子はBlogの「自然栽培の人参」で紹介して行きたいと思います。 今回は私の自然栽培への思いと実際の栽培を人参を通して紹介させて頂きます。

土壌は植物と微生物の営みによって作られ、元々なにも育たない痩せた大地を 時間を掛けてさまざまな植物が育つ肥沃な土に変えゆきました。 自然な巡りの中で元気に育ってくれる様に観察と実践をしてまいります。

※2022年現在、スマホ対応の為ページをリニューアル中です。2010年春以前の記録は省略しました。

人参とベッチ同時蒔き

人参の畝間に伸び始めたのはイネ科の燕麦です。マメ科のヘアリーベッチを土寄せ時期に種まきしています。 人参の収穫が終わりを告げる春には、今は遠慮がちにしている彼らが畑を埋め尽くします。このような様子になるまでには気の遠くなるような草取り作業をしています。 畝間を大きく確保するため、人参の作付けは少なめで効率は良くないですが、良いと思うんです。 ※2022年時点では混作ではなく人参栽培と緑肥栽培は交互行っています。人参を連作することはなく1年~2年間隔の栽培となっています。 現在スマホ対応の為リニューアルしているのですが、振り返ってみると栽培方法は随分とシンプルになりました。変わらないのは草取りですかね~。

人参燕麦ともに育つ

人参が終わる頃には燕麦とベッチがバトンを引き継ぐように、その緑で畑を埋め尽くして行きます。 人参もこれ等の植物も太陽のエネルギーを地上にも土の中にも有機物として供給し続けています。彼らは生きている間も枯れてからも、次の世代が繁栄する道を歩んでいるようです。 まもなく細かく刻んで土の表面に混ぜて、微生物たちの餌になります。この作系では次に種まきをするのは3ヶ月後となり、1年に1度の人参栽培で一般の栽培では考えられない非効率なやり方ですが、 土は喜んでいるでしょう。きっと。

草取りする私

何の面白みも無い光景ですが、草取りと間引き作業です。でも人参の様子を一番良く見ている時間です。まさに1本々見ています。土の感じとか生える草の種類とかも。でも他所の人には笑われているようです。まるで家庭菜園ですから。 大量栽培では、最近では除草剤を使用しているところがほとんどではないでしょうか。 私の場合この作業に最も多くの時間を使っています。だめなんですかね~?皆がまともに草取りしていたのでは、人参は珍しい作物になってしまいます。でも続けて行きたいです。だから、そこはあまり考えないことにします。 なにしろ私と家内が、この人参の一番の消費者でファンでもあり、ご愛顧頂いている客様もいて下さいますから。 それに昨年くらいから、草取りも随分楽になってきたのです。30メートルほどの1畝の草取りが、以前は3時間から酷い時には4時間もかかっていましたが、今では長くて1時間、早ければ30分ほどとなっています。 燕麦とベッチがかなり草を押えてくれているようです。草取りの要領も良くなってきたかな~。 お蔭様です! 21年時点でも草取りに多くの時間を費やしていることには変わりは有りませんが、生えてくる草の種類は取りやすいものに変わってきたように思います。)

水やりもしてました

2013年の7月8月は本当に雨が降らなくて、発芽した人参が強い日差しと高温で枯れそうになりました。この畑は連日、早朝や夕方に約1トンの水遣りをしました。 草取りにしても水遣りにしても、「焼け石に水だろう」とか「雀の涙だろう」とか言われます。確かに、照りつける日差しに直ぐに表面は乾いてしまうのですが、5cm10cm下に届いた水は暫くは保ってくれます。 実は私も驚いたのですが、子葉が展開したばかりの人参の根は、既に5cmとか10cmは下に伸びているのです。そこに届ける気持ちで水遣りしました。 (2022年現在、もう何年も水やりはやらなくなりました。少々の水では効果は薄く逆に土が固くなるリスクのほうが大きいようです。)

水やりで育つことも

2ヵ月後、なんだかんだ言われながらも水遣りした人参は、見違えるように育ってくれています。ほんとう全てに感謝したい気持ちです。それにしても2013年の夏は異常で、 7月撒きの人参は、このあたりでは殆ど見かけないようです。(2022年現在、こんなことも有るのでやってたんですけどね~!でも今はもうやりません。)

6月蒔きの人参

6月末に播種した人参です。畝間に燕麦とベッチも先日撒きました。 この畑が最初に収穫予定の人参で、10月中頃には出せると思います。 ※2022年現在、そうなんですよね~!以前は6月末に撒いて10月には収穫出来ていたんですよ。最近ではだめみたいです。気候が変わったように思います。