2012年夏蒔き人参自然栽培

気づいた事も有りました

昨年までの失敗や観察された現象を元に方向性がはっきりと見えてきた様に思います。9月29日のblogにも書きましたので重複します。 微生物の活性の為にと投入していた米糠も畑の水分が多い畑では、ときに腐敗の方向へ向かったようです。 今回の作からは人参と共に育った緑肥(燕麦とベッチ)と雑草と人参残渣のみの有機物を活用しました。土の様子も人参の様子も雑草の生え方も今までとは全く違って来ています。(9月29日) 植物が育つ為に必要なものは全てそこに有ります。微量要素と言われる元素(ミネラル)は土に元々有り、窒素も炭素も酸素も大気中にいくらでもあります。水素は水を構成する元素でいくらでも有ります。太陽のエネルギーを得て植物や微生物が、それらのものを活用出来る形に変えているのです。植物は土を消耗しているどころか、思いのほか土に供給していいたのです。理屈では分かっていたつもりでしたが、今回は実感として確信しました。 微生物の働きで有機物が良く分解されれば良いという物では有りません。それでは大量の有機物を外部から投入して畑で分解させ、無機化した大量の養分で育てる化学肥料栽培となんら変わらないと思います。畑の中で生育できるだけの有機物を無駄なく切れ目なく循環の流れにのせて行く事が大切だと思います。有機物が不足して土がお腹をすかせてくれば団粒が壊れて行くので分かります。有機物を程よく食べてもらうには耕うんに工夫がいるようです。混ぜすぎはとにかく良くありませんでした。 栽培方法と目標をイメージにまとめると次のようになるかな~。。 無農薬・無肥料は当然 外からの有機物も必要有りません 全ては、すでにそこに有るから naturalにpureに土と人参たちがartで応えてくれているようです (ちょっと言いすぎ?でも、そうありたい。) ************************************** 今期の収穫発送をほぼ終えて(2013年3月末) 今年は児玉畑と遊休1畑の人参はほとんど収穫しませんでした。 人参は出来ていたのですが、我が家でジュースにして飲んで今ひとつ味が良くなく 緑を感じさせる、爽やかさが有りませんでした。それでも遊休1の人参は私的には許せると思ったのですが 家内は「いつもと違う!」と言うので、収穫しませんでした。 宅前畑と玉利前畑、玉利畑が良く出来てくれて本当に良かったです。 次作の課題が出来ました。色々と考える所も有ります。 皆様には沢山お買い上げ頂き、心より感謝しています。 本当に有難うございました。 これからも幾久しく、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

春。。 冬の間に、お買い上げいただき、そのつど収穫した人参も終わる頃には、畝間に撒いた燕麦とベッチも 雑草と共に畑を埋め尽くしていました。 5月、いよいよ本年度の夏撒き秋冬取り人参の準備が始まります。 画像は玉利前畑と児玉畑で、これから細かく刻んでやります。

宅前畑と児玉畑の燕麦、ベッチ、雑草を諸共に刻んだところです。 草の香りが心地良いです。 太陽の恵みを存分に蓄えた、この有機物をどのよう土に微生物たちに食べさせてやるか いつも考えています。 堆肥やボカシ作りでもそうですが、水分が多すぎると腐敗に向かうと思われます。 畑に広がったこの状態で、水分を少し飛ばしてやることにしました。 分解のスタートで、どんな微生物が優勢になるかは重要なように感じています。

宅前畑の1度混ぜ込んだところです。 自然の森林や草原では土と混ぜるといったことも無いわけですが、このような畑では直射日光と風で 適度な水分を保つことが出来ませんし、土と接する面積が限られて土の中の微生物に十分働いてもらえないと思います。 混ぜる意味はそこにあると思います。 この後、様子を見ながら(雑草の発芽や湿り具合)2~3回混ぜて空気を入れてやります。 昨年は雑草対策に混ぜすぎて土の団粒を壊してしまい、その後の雨で土が固くなってしまいました。 今年は耕うんのやり方にはかなり工夫をしています。 タイミングを見て、浅く優しく浅く優しく、そして深く静かに、です。 雑草対策の為の播種前の数回の耕うんはしませんでした。 来年はどこかのタイミングで表面を鎮圧することも必要かと思っています。 播種までに3ヶ月前後もありますので、 有機物を消耗してしまうのもよくないように思えています。 鎮圧して空気を絞ることで、じわじわと永く働いてくれるのではないかと思っています。 森林土壌などはそこらあたり、土の中と外のファジーな領域がうまくいっていると考えられます。

この畑は玉利畑です。 左のように、最終耕うん後に溝を切って播種する位置を確定しました。 8月16日の播種までに播種する所を重点的に雑草の発芽を見て自作の走行カカジリを押して 播種前に3回雑草を抑えました。 本当はもう少し期間をおいてやりたかったのですが、他の畑で色々と試行錯誤 しているうちに追い込まれてしまいました。 左の画像は発芽を始めたところですが、雑草の発芽はかなり抑えられています。 手応え十分で来年の課題も見えてきました。

上から2番目までが宅前畑で3番目と4番目が玉利前畑で、7月26日と8月3日の播種です。 今年はもっと早く7月早々に最初の播種をしたかったのですが、実は一度失敗しました。 4条播きを試みたのですが雑草の発芽が多く、4条では手作業の管理が出来そうに無い常態となり、すぐに2条で撒きなおしましたが2週間が経過してしまいました。 畝間も1メートルと昨年より広げ、燕麦とベッチを2条撒きにしています。 人参の谷に見えるイネ科の草が燕麦です。 マメ科のヘアリーベッチも発芽していますが画像では良く見えていません。 面積あたりの植え付けは、ここらあたりの 平均より3割位少ないと思われます。 なにも持ち込まずに全てがこの畑の中で回って、毎年元気に育ってくれれば それが一番良いと思っています。 まだまだ、これからかもしれません。。。 そうそう・・一般には緑肥栽培も余りしませんから、人参が終われば他の作物を栽培します。 たいていは、堆厩肥と化成肥料、農薬がセットですが。

11月1日の宅前畑の様子です。 7月26日播種で、人参も緑肥も葉を大きく展開して全体が緑に覆われてきました。 大きいものも有りますが、平均的な大きさはこのくらいになっています。 まだ小さいですが11月の10日過ぎには出品出来るようになると思われます。

11月1日玉利前畑の人参の様子です。 宅前より1週間ほど後に種まきしました。 宅前に続いて収穫できるようになりそうです。 昨年は草取りが間に合わず3分の1程の面積は諦めて泣く泣く漉き込んでしまったのですが、今年は順調です。 緑肥の効果が出ているようで土も柔らかく根はりが良かったようで虫害も無く元気に育っています。 「堆肥を入れたほうが良い。何か追肥をしたら。」 と言ってくれていたお婆さんも最近は言うことが少し変わってきました。 「私なんかは、堆肥は入れなければいけないものと思ってきたのだが・・・」などと言う様になっています。 まだ慣行栽培に比べると生育は緩慢ですが、畑に育つ有機物の還元の仕方をもっと工夫すれば、まだまだ良くなると思います。

11月10日宅前畑の人参を少し収穫してみました。 まだ小さめですが、ぼちぼちと販売出来そうです。

1月11日 宅前の人参は、ほぼ収穫終了となりました。 皆様に感謝です。 畝間の燕麦も朝は寒さに凍えています。

1月11日 玉利前も収穫していますが、これから収穫本番となります。

1月11日 児玉畑の人参をちょっと抜いて見ました。 長さは良いけど、もう少し太ってもらいましょう。 朝は霜で真っ白ですが昼はこんな感じで葉っぱも、まだまだ緑です。

いよいよ秋冬取り人参も終了間近となりました。 収穫発送の時期になってからは、あまり更新できませんでした。 反省 この画像は人参の収穫を終え、入れ替わりに緑肥の燕麦とベッチが成長をはじめた所です。 彼らが、着実に土を育ててくれていると思います。 エネルギーは物質の化身であり 太陽のエネルギーを緑肥作物や草々が土に供給しています。