2011年夏蒔き人参自然栽培

残念!

春撒き夏取り予定の人参は失敗してしまいました。本当に残念です。 待っていて下さったお客様には申し訳ありませんでした。 冬取りは面積も増やして4月中頃までは切らさず収穫できるようにしたいと思います。 今回のテーマは草取りにかかる時間を大幅に減らすことです。昨年の秋撒き人参は10アール当たり 200時間も草取りに要してしまいました。今回の実験で人参発芽時期の雑草の発芽を抑える事が出来れば 来年は大きくステップアップ出来るのですが。

人参の収穫を終えた畑

人参の収穫を終え、今では人参と交代に燕麦とベッチが畑を占領しています。 これから一ヶ月ほどの期間、彼らに土の深いところまで耕してもらいます。 太陽のエネルギーを有機物に変えて土に存分に蓄えてもらいます。 4枚目の画像は水没した為か、人参も育たなかったが燕麦もベッチも育っていません。 元々田圃だった所で、粘土質土壌が水没でカチカチになったようです。籾殻をしっかり入れて混ぜる予定です。

玉利前

8月14日

一度目の播種では雑草の発芽が多く人参の発芽が悪かったので2回目を8月1日に撒きました。 強烈な雨にも会い心配しましたが、まずまずの発芽となりました。 人参の生えていない所の雑草はカカジリをほぼ終了しました。

里芋の収穫や、雨の日が多く草取りが間に合わず泣く泣く半分弱の面積は耕うんしました。 右半分はほぼ一通り草取りを終えましたが、すでに最初に草取りをした3列位は草が立ち上がってきました。一筋向こうまで行き着くのに3時間強を要します。 本当に何とかしなければいけません。本当うに。。。

9月8日

9月8日

9月8日やっと草取りを終わらせる事が出来ました。今年は春頃に不注意で右ひざを痛め、膝を折っての草取りは辛いものが有りましたが、やっているうちに少しずつ症状も改善して何とかやり終えました。 私が一人で草取りをしているのを見かねてか、途中から、この畑の持ち主のお婆さんも手伝ってくれてくれました。本当に本当に助かりました。 これからも雑草は生えてきますが、人参が大きくなるので大丈夫です。草も根で土を耕しエネルギーを供給してくれています。まったく無くしては土は痩せて生命力が落ちてきます。 人参の上から草木灰もふりました。草木灰は右の画像のようにドラム缶で蒸し焼き状態で作っています。畑や周りの雑草はこのようにして積極的に灰にして畑に返してやります。 有用微生物はミネラルが大好きだと聞きますし、何不自由なく育った雑草の体に含まれるミネラルですから多種類のミネラルがバランスよく含まれているのは間違いありません。 雑草をそのまま敷き草に利用すると草の種を撒き散らして、生えてくる草に人参も私も命を脅かされます。本来この畑に生えるべき雑草をかく乱することにもなると思います。 有機物は緑肥と籾殻でいこうと考えています。とにかく草取りの時間を減らすことが必要です。

9月13日

種まきから40日あまり 草取りを終え土寄せをしました。これから畝間に芝刈り(広場の芝生)で出た枯れた芝や、今回は籾殻も敷き草に利用したいと思います。 無差別に雑草で敷き草すると草の種を撒き散らすことになり、地獄を見ます。

10月22日

10月22日

かなり葉が虫に食われた所も有ります。 草取りを手伝ってくれたお婆さんが 今日わざわざやってきて「薬をふった方が良いのではないか」と言ってくれました。 私も、最近心配して様子を見ていましたが、今日あたりから左画像のように死んでぶら下がっているものが目立ち始めました。そもそも農薬など、出来なくても使う気は有りません。 お婆さんには、そこまで言えないので「死んでるのも目立ちだしたから大丈夫だと思う」と言いました。 のんきな人だなと、きっと思ったはずです。本当は私が一番心配しています。 夜露に濡れているうちに米ぬかを歯面散布しすることで葉面の微生物の働きによるPHの変化で 虫が食中毒で死ぬとも聞きます。虫と人間とは消化の仕組みが違っていて、人は酸で虫はアルカリで消化するそうです。 人か食べて体にいいものと、虫にとって好ましいものとは違うらしいです。 微生物の活性を目的に、米ぬか散布はしていますが、そうなのかどうなのか観察が必要です。

11月27日

11月17日本日 玉利前と宅前2の人参を抜いて見ました。 やっぱり小さいです。9月の日照不足も影響したと思います。 でもやっぱり私のやってることが影響していると思います。 もうやれることはやったので様子を見るだけです。 9月3日撒きの児玉畑の人参もUPしています。 そちらのほうが追いついて来ている感じです。

宅前1と2

8月14日

宅前1は8月1日撒きで宅前2は2日播きです。 播種前に極表面を整地耕うんしなかった宅前1は雑草がかなり発芽しました。 どちらの畑も玉利前より一段高いところに有り乾燥が強く発芽が遅れたところを強雨に会い 表面が硬くなり発芽が悪いようです。70点位の発芽です。 撒きなおすと他の畑と草取り間引きのタイミングが重なってしまいそうなので このまま育てます。

9月1日宅前2

9月9日宅前1

9月1日 宅前1です。やはりあまりにも発芽が悪いようで、8月27日に撒き直ししました。播種してから画像の9月1日までまったく雨なく、表面は乾燥していますが人参が発芽を始めました。雑草の発芽もほとんどなく、目標としている発芽状況です。 9月9日 本日未明より程よい小雨もあり人参の筋もはっきりと見えるようになってきました。昨日、畝間をカカジリましたがほとんど雑草の発芽もなく理想的です。全ての人参畑をこのようにしたいです。 種まき前の準備でタイミングの良い表層除草耕うん(カカジリ耕うん)が大切です。

9月13日宅前2

玉利前と同時に土寄せをしました。 これから畝間に敷き草を施します。

8月13日宅前1

8月27日に撒きなおしした宅前1の人参も本葉2枚まで成長してくれています。 小さいながらも、少しずつ存在感を見せてくれています。 この時期の人参 風に揺れる人参 特に可愛い。。。

10月13日宅前1

土寄せした後、畝間に籾殻を撒き、さらにその上に緑肥の種(燕麦とベッチ)を撒いて土と混ぜながら畝の肩に寄せました。 左半分は土寄せ前に籾殻を撒き、土と混ぜながら土寄せしました。実は今日は10月21日なのですが、左半分のほうが土に良く混ざり、籾殻に白い菌糸も見え、土のつながりが良い様に見えました。 入れる量が少ない様にも思います。もっと土が隠れるくらい入れたほうが良いかもしれません。昨年の経験では、畝間の敷き草の下には沢山の人参の根が張り出しているのを確認しています。 今年はどうなる事か?

10月16日宅前1

畝間に撒いた燕麦が発芽を始めました。 ベッチは未だのようです。 人参の収穫が終わって5月初め頃にうっそうと茂ってくれればと考えています。 昨年も撒いたのですが、土と混ぜなかったので株数が少なかったです。画像の種は地表に有りますが、土に埋まったものも沢山有るはずです。

10月22日宅前1

畝間に発芽した緑肥の燕麦が 遠目にも見えるようになりました。 人参ももちろん、元気に立派に育ってもらいたいですが 燕麦やベッチにも 今はゆっくりと 春には旺盛に 育ってもらいたいです。来年の命へとバトンを繋いでと、祈っています。

10月22日宅前2

遠目には解りませんが、一部に虫くいも有ります。

12月21日

小さい人参も結構有りますが 夢にまで見た最悪の状況では無いようです。 芯まで赤く、色付きも良く、良く詰まっているようです。 宅前2で収穫して、お買い上げ頂きました

玉利

8月14日

既に何度も表面を整地耕うんしました。 今日の雨で雑草が発芽すると思われるので、発芽を見て表面を除草耕うんして播種予定です。

9月8日

9月8日発芽が始まりました。 雑草も発芽していますが昨年よりはかなり抑えることが出来ているようです。(8月27日表面を整地耕うんして28日の午前中にさらに整地耕うん後、播種しました。) この畑も昨年は随分と雑草が発芽して草取りに苦労しました。

9月25日

草取りがやっと終了しました。 昨年は約90時間を要した畑ですが、今年は播種前に 十分な準備時間をかけ雑草を抑えることに成功しました。 21時間の草取りで終了しました。畑の広さは7畝位です。 静かな畑で 一人草取りをしていると 古の人たちの 土打つ音が 聞こえてきます トントントン ザックザックザック 一人じゃ無いと 思います 感謝 感謝 感謝です。

昨年の9月26日

9月23日

9月26日は昨年の同じ畑で播種から25日、草取り前です。畝的株間はカカジリを済ませているので、その部分は草は少ないです。 何もしなければ全体が雑草による緑で覆われています。 もう一つの画像は今年の9月23日で、画面中央まで草取りを終えたところです。中央から右側はこれからです。播種から26日たっています。 もし一歩間違えて昨年の様になっていたら、今年の足腰の状態では、とても無理でした。 考えただけでも恐ろしくなります。 本当に良かった!。。。。

10月22日

10月22日

この畑も昨年は、すくすくと立派な人参が育ってくれて、日本中に旅立ってくれました。 今年の、この子達はどうなのか? 心配です。

11月3日

児玉畑は夏の人参が収穫できずに土に返した為か この畑より1週間ほど播種は遅いのにあまり差が無いようです。 やはり微生物の餌不足が有る様に思います。 10月11日に籾殻と少しの米糠、草木灰を撒いて土寄せしましたが 同量を追加し、緑肥の燕麦とベッチも畝間に撒きなおしました。

12月1日

12月1日奥のほう

奥のほうが生育が良いです。 中程と左側が小さいです。

遊休1

8月14日

玉利同様、昨年はすごく元気に大きく育ってくれた畑です。 緑肥作物のベッチも良く茂り、それをすき込みました。 この畑ももう一度雑草を叩いて播種予定です。

9月8日

8月27日にかなりの雑草の発芽を確認後、整地耕うん。 28日に強雨が有り、表層が硬くなって雑草の発芽を阻害する恐れを感じ29日に極表層を耕うん。 9月6日に若干の雑草の発芽を確認して整地耕うん、夕方播種しました。

9月13日

播種から1週間 ごろごろした土の塊が多くて、人参が出てこれるか 心配していたけど、隙間を見つけて頑張って芽を出してくれています。 ひとまず ほっとしました。。。

10月16日

10月16日

写真を撮り忘れてしまいましたが、一通りの草取りを終わらせ、きれいに一時人参の筋が見えていましたが スギナが湧き出るように生えてきました。スギナはやせた土地、特にカルシウムの乏しい土地にはえると聞きます。 そしてスギナはカルシウムを作り出し作物に供給してくれると聞きます。私にはそこら当たりは良くわかりません。 微生物の餌の有機物が少なく、痩せているとも聞きますが、確かにそれは言えると思います。 この後、畝間だけは浅くまぜ勢いを抑えたいと思います。 土寄せの時に畝間に籾殻をしっかり入れて土と一緒に寄せたいと思います。 試行錯誤で、本当に心配です。

10月22日

10月22日

10月16日に畝間を浅く混ぜ雑草(スギナ)を抑えましたが宿根草はしぶといです。 人参もこのくらいになっています。 昨夜の雨でぬかるんで畑には踏み込めない状況でした。

10月23日

10月23日

昨日はぬかるんでいた畑も、周りの田圃が水を止めて乾いて入る為、程よく乾いていました。 ほかの畑の状況を見ると、有機物不足で微生物の餌が不足しているようです。 籾殻をほかの畑の倍量撒き、米ぬかを約10㎏(ごく僅かな量)ふり掛け、混ぜながら培土しました。 畝の表層に好気性菌が繁殖して菌糸が見えるようになればと思います。 直接人参に肥料をやるのではなく、土の中の大部分の命の微生物に餌を与え人参に養分を供給してもらいます。 自然はまさにそうなっています。遠回りのように見える循環の構造の中で、多くの種類の命が生かされているのでしょう。 人もその一部。※2022年現在、もう何年も籾殻や米ぬかの使用はしなくなりました。今では有機物は輪作の燕麦と人参残渣だけと、随分とシンプルになっています。

12月1日

手前のほうが生育が悪いです。 昨年も似たような傾向にあったように思いますが顕著に現れています。一番左の端は昨年は生育不良が有りましたが今年は良くなってきているようです。 左端は荒地であった期間、となりの田圃の人が雑草を焼き払っていたようで、有機物不足が有ったと思われ、昨年は草もあまり生えなかった。 畝肩に混ぜ込んだ籾殻には思ったほど菌糸は見えないようです。籾殻はやはり前処理が必要かもしれません。 来年の為に籾殻に少量の米糠と草木灰を混ぜ積み込みを始めました。

遊休2

8月14日

夏取りの人参が散々だった畑です。冬取りに期待して準備しています。 この畑は9月の初めに播種予定です。あと二回は雑草を叩けます。 とにかく草取りの時間を短縮しなければ。

9月8日播種は9月3日

8月27日に雑草の発芽を確認して整地耕うん。9月3日に僅かの雑草の発芽を確認して整地耕うん後、播種しました。 画像は9月8日の様子で遠目には見えませんが雑草の発芽が有ります。翌日未明に小雨があり畑に行くと人参の発芽も始まった様でした。 とにかく人参がたくさん発芽して草の発芽が少なくてすむことを願うばかりです。

9月10日

順調に発芽を始めてくれています。 雑草も昨年と比べれば、かなり少ないです。

9月13日

畝間の雑草は走行カカジリで削り取りました。 順調な発芽 人参の筋がはっきりと見えてきました。 雑草の発芽も前回とは比較にならないほど少ないです。 腰も膝も本調子ではないので、ほっとしています。

9月25日

台風15号による大雨で一部流れたところもあるけれど 全体的には人参たちはしっかりと立っていてくれています。 ほっとしました。 表面の播種床層の土が固まり、窒息しそうなので 畝間を軽く耕うんしました。大きくなっている草はスギナです。本当に雑草は信じられないくらい抑えています。 草のことは草に聞け! 確信できる今年の秋となりました。 土のことは土に 人参のことは人参たちに聞きましょう。。。

10月6日

畝間を管理機で軽く混ぜ雑草を除きました。 この時点で籾殻を落として土と混ぜたほうが良かったかも知れません。 土寄せをしてから籾殻を落とし、土と軽く混ぜなが 畝の方に敷き草状態で寄せる予定です。

10月22日

10月22日

10月14日に土寄せして畝間に籾殻を撒き16日に緑肥の種を籾の上に落として土と混ぜながら畝肩に寄せました。 17日に少しの米ぬかと草木灰を散布しました。 人参もこのくらいになっていますが、結構ばらつきがあります。無肥料で栽培すると一枚の畑の中でも 土の状況の違いが、そのまま生育に現れるようです。目標とする畑にはもうしばらくかかりそうです。

11月3日

他の畑もそうですが全体的に有機物(微生物の餌)の 不足が有る様に思います。 10月31日籾殻と少しの米ぬか草木灰を畝間に撒き混ぜながら、さらに土寄せしました。11月3日に畝間に燕麦とベッチを撒きました。 すでに米ぬかを餌に糸状菌の綿毛のような菌糸が見られます。籾殻に食いつくには暫く時間を要するようです。 人参の葉が畝間を覆うようになれば、活動が盛んになるのではないかと期待しています。 好気性菌の盛んな敷き草の地際に根が沢山入ってくるのを今まで良く見てきました。共存関係にあるのでしょう、仲良く育ってもらいましょう。 人参の根と、春には燕麦の根が、微生物たちとの働きで地中深くまで生命エネルギーを届けてくれれば、面積は同じでも畑の体積は増えてゆきます。 (エネルギーとは物質はエネルギーの化身との思いで、使用しています)

11月27日

11月27日本日 試しに抜いてみました。 玉利畑や宅前2に追いついてきています。 頼む!立派に育っておくれ・・・・

12月1日

12月1日

夏作の人参が大きくならずに漉き込んだのが微生物の餌となり養分供給してくれているようです。 玉利畑と比べて生育は良いようです。逆に玉利畑や遊休1畑は微生物の餌不足といえます。 12月には入ってもナズナやホトケノザが花を咲かせています。

2月27日

2月27日

人参の葉っぱは小さくなって、畝間に撒いた燕麦とベッチが勢いを増してきました。 当初は人参を収穫した後、人参の葉を畝肩の土を寄せて少し埋めるようにしていました。 そのほうが土に住む微生物の餌になると思ったからです。 でも今は畝の上にもナズナやホトケノザが元気に伸びてきたので、土作りは彼らに任したほうが良いと思うようになりました。 人参を収穫する時は畝間の燕麦とベッチを出来るだけ踏まないように、収穫が終わったところは畝の真ん中を 歩くようにしています。 硬くなっていた土も、人参やそのほかの根で最近では随分とホクホクしてきました。籾殻も働いているかもしれません。